戦争

選挙ワケわからんが

 わけのわからん衆議院選挙が迫ってきた。よりによって、ず~っと前から仲間と準備してきた反戦ミュージック(9/10-11)の二日目当日に。郵政民営化については、自分の確固たる意見を持つほどの判断材料はない。が、この国をイラク戦争に引きずり込んだという、その一点だけで俺は小泉政権を許す事はできんし、これ以上、あのオッサンのペースに引っぱり回されるのは我慢できん。
 ということで今回の選挙は、生まれて初めての不在者投票を済ませてから、反戦ミュージックをめいっぱい楽しむことにする。
 選挙や政治では何も変わらん、現状批判的な話をすると友達が引く…etc. その手の呪縛には、実は俺自身も深~いところで囚われているが、もうそういうのウンザリだ。勝ち組ピープルやら戦争したがってる連中の声ばっかりがでかくなっている今。現に殺されている人々への徹底した無関心が奨励され、手を差し伸べたり異議を唱える者に対しては冷笑とあざけりが大手を振るう今。あらゆる現象が、信じがたい速度で世知辛くなりつつある今….。この今、今、今、今!!!
 おれは自分がこの目で見てきた世界と価値観を賭けて、堂々としていようと思う。ま、自分の場合は、チョチェックとラケンロ~ルしながらやけどなっ!!

 さてさて、楽しい新宿2デイズが終わった。8/23にはNaked Loft で偽ジプシーがデビューしてきた。キャンドル・アーティストのおねえさんが、巨大ろうそく(大きいのは丸太ほど太い!)を店内にレイアウトし、照明を全て消した中でのライブ。ベリーダンサーのHayatiさんも即興で踊ってくれて、後ろでギター弾きながら一瞬、これは夢か?と思ったほどです。

 翌24日にはジェロニモレーベルで、目と鼻の先にあるウルガに出演。ここは東京に来るたびお世話になっているが、3度目の今回はこれまで最高のブッキングだった。特に印象に残ったのが超常農民とMokixx。そして3月以来の再会となる函館くん。スタイルでやってるバンドじゃなく、自分の必然で出てくる歌や表現をやってて、しかも面白い奴らと出会えると、バンドやっててホンマ良かったと思う。

 ただ、惜しいのは、そんないいバンド達がCDRを無料配布していること。いいバンドは、自分の作品でしっかりと金を取るべきだと思う。確かに、若いお客さんだと実際に金もないだろうから、無料配布したいバンド側の気持ちもよくわかる。しかし、好きなバンドをサポートするためならビール一杯や2杯分ぐらい我慢して金は出すべきだし、それを客に求めるぐらいの関係性がないと、表現活動は続けられないと思う。
 バンド続けるなら、あまりお人好しではアカンと、最近いろんな場所で深~い自戒を込めて思う。やる方も観るほうも、身を削ることに慣れすぎてはいかん。実際問題として、それでは表現活動なんて続けられんから。

 しかし…。自分のライブのレポを自分で書き続けるのも、ええかげん空しいなあ。体験と目撃と、できればフィードバックを、常時、ひたすら求ム!!

 次は28(日)に偽ジプシー@弁天町の吟遊詩人、9/3(土)に偽ジプシー@雲州堂。
そして上記の反戦ミュージック2デイズ@京大西部講堂は、くどいようだが、皆さん不在者投票(あるいは期日前投票)済ませて泊りがけで京都へ!もちろんGLも偽ジプシーも出るほか、関西地下音楽シーンの濃縮ジュースみたいなフリーライブです。

露出とワシづかみ

 最近ひそかに、メディアに露出した。俺が、である。

 ひとつは「音の力~ストリート占拠編」という本(ISBN4-7554-0147-X インパクト出版会)。最近東京にライブ行くたびに世話になる天野君という人が教えてくれて知った。彼自身は自分がかかわってる、パンクスのフリーライブ“限界破滅GIG”について、刺激的なレポートを載せている。俺は「踊らされるな、自分で踊れ~関西サウンドデモ座談会」の中で、“京都のなんとかびっちさん”と、主に偽ジプシーのほうでちょろっと紹介されている。
 去年5月に大阪のサウンドデモ“アメ村右往左往”に参加したのを機に、9月の反戦ミュージックとか11月の“早起き大阪城+サウンドデモ”など、けっこう貪欲に“現状拒否・異議申し立て”系のイヴェントにバンドで参加してきた。「ありきたりな反戦コンサートをしたくないミュージシャン(主としてバンド系)」と、この章で対談している「既存の反戦運動には居場所を見つけられない“その他”(主としてクラブ遊び系)」な人たちとの出会いは、俺の中ではけっこう大きい出来事だった。ちなみに反戦ミュージックのことも、さりげなく紹介してくれていて、ありがたい。
 あと「北京アンダーグラウンドの十年」という記事では、今年上半期の最大の衝撃かもしれない中国ロックバンド蒼蠅(the fly)のことも載ってて、ちょっと興奮。いや、かなり興奮!

 もうひとつは、偽ジプシーのライブ友達を介した出会いでベイ・コミュニケーションズのケーブルTVに出演した。というか、俺ケーブルTVて見たことないんでようわからんのやけど、尼崎と西ノ宮全域、それに大阪市内の御堂筋以西をカヴァーしてる局らしいです。そのエリアに、ぜひ偽チョチェックを紹介したいということで、番組のスタッフの方々も、すごい楽しみに待っていてくれた。
 TV収録は、一昨年ベオグラードでのびっくり仰天な出演以来。でもどっちも手作りっぽい雰囲気がよく似ていて、スタジオ内は適度にリラックスしていて楽だった。カフェのおねえさんが、おもしろい人を紹介するという風情の5分ほどの番組。俺は偽チョチェックをやるおもしろい人役。カフェのお客のくせに、あらかじめギターとカズーを持って(笑)。カフェのおねえさん役の田名部真理さんも収録後、偽チョチェックに心ワシづかみにされましたーって言うてくれました。最近、ワシづかみづいてるな。

 9チャンネルで、8月15日から8月21日までの一週間、ねっとわーくPLUS/αという30分番組の最後に流れるらしいです。けっこう一日に何度も流れるらしい。うっひゃぁ~

ヤバすぎるしバカらしい

この国のヤバくなっていく速度は、どうも俺の想像力を軽~く超えてしまったようだ…。毎日起こるひとつひとつの事に、頭と体が対応不能。

まず無人島の領有権争いとか…、俺は最初から降りますわ。バカらしい。

それから、反日デモとそれに対するこの国のリアクション…

中国の人から言われるまでもなく、イラク戦争でアラブから失望され、歴史問題でアジアのヒンシュクを買う日本(政府)が常任理事国入りを狙うなど、ダサ過ぎ。恥ずかしいから止めてくれ。
そしてその一方で、「日本人」「中国人」などと乱暴にひとくくりにして罵り合うのも(両サイドともに)、意味ないから止めれ。もう戦争やってる場合じゃないんやからな。一生懸命になって日本語を勉強してる中国人もいれば、中国ロックに夢中な日本人もおるのだよ。

俺の2000年の旅記録「北京編」にも書いたが、北京で一人の女子高生としゃべった事がある。フェイ・ウォンや日本の芸能ネタ(彼女の方がよほど詳しかったが…)の話でひとしきり盛り上がった時、突然真顔になって「失礼な事聞いていい? 南京大虐殺が無かったって言う人たちがいるって本当??」と聞いてきた。チェンチェンちゃん、元気にしてるだろーか?
北京のアンダーグラウンドなバンド「蒼蠅」のめっちゃくちゃカッコいいCDを聴きながら、ボンヤリとそのような事を考える。あ~、それにしても北京の地下ロックかっこええ~!