芸術

ラザロの衝撃

 十三の七藝(第七藝術劇場)にて、ラザロ http://spiritualmovies.lomo.jp/lazarus.htmlという、殺伐として愛しい日本映画を見た。
 マユミという若い女が京都、東京、伊勢を舞台に暴れ回る、200分に及ぶ3部作。皆さま、見るべし!
 今は自分の奏でるラケンロ~ルが、なまっちょろく思えてなりませ~ん。う~む、悔しいが、この衝撃は相当心地よい。

 ジェロニモレーベルhttp://www.gernm.comは11/25に十三クラブウォーターでライブする。バンドでは、大阪で今年最後のライブになる予定。

バンド活動でメシを食いたい(明日は吟遊詩人でやる)

 当方、ジェロニモレーベル http://www.gernm.com なる、電気ギター&ドラムという超身軽な編成と日本語歌詞のインパクトを武器として現実社会に挑みかからんとするラケンロール二人組、ファルソス・ヒターノス(偽ジプシー) http://www.falgitanos.com なる、東欧バルカンのジプシー音楽に愛とリスペクトをふりまくバイオリンとギターの無国籍歌謡二人組という二つの楽団を転がしつつ、その合間には独演(ソロ)であちこち動き回るという事をやっている人間であります。
 しかし現実社会においては、そのような表現活動のみで生計を立てることは困難を極め、というか、基本的に不可能であることは明々白々。それゆえ日々賃仕事に従事しつつ、その合間を縫って表現活動の根幹を為すところの演奏活動(まず作詞作曲→独り鍛錬により曲として具現化→それをばMD等に落として楽団構成員に配布→合同練習→月に数度におよぶ演奏会に至る)、そして表現活動の枝葉を為すところの各種雑務(宣伝用紙媒体いわゆるフライヤーの作成ならびに配布、電子メールやmixi等電子網上サービスを利用した告知行為、遠方の友に対し演奏旅行の段取りを打診、全国全世界に潜在する未知なる好事家への接触etc.)にいそしんでいるわけである。
 さらに、表現活動のもう一つの主幹を為す行為として、自家焼電子回転銀円盤(CDR)の作成ならびに販売という行為がここ2年ほどは大いなる比重を占めている。つまりここ2年近く、半年に一枚のハイペースでライブ盤CD-Rを作成し、自室で焼きまくってはライブ会場で販売しとるワケです。作り過ぎと言われる事もあるが、どれも自信作なので仕方ないじゃあないか(断言!)。

 最新作品は春のバルセロナ・ツアーをCD-RとDVDの2枚組に収録した「プロスペ★ツアー2007」。さっそく友人から熱いレビューが続々と集まってるぞ!

prospedvd-mini

…GERONIMO LABEL初映像作品!であり、日本語字幕もついた丁寧な作りに感動。会場の熱気もしっかりパッケージされた臨場感あふれる作品…。/TBMさん

…まさかスペイン語で歌っているとは思っていませんでした。かなり衝撃でした!
 CDも楽しく聞けてます。CDの場合は絵がないぶん、より音の中にその場の空気が詰め込まれてくるようでいい感じです。なんといっても、外国のお客さんの歓声やざわめきが聞こえてくる時が一番好きです。日本人が日本においてライブしたライブ音源とはそういうところが一線を越えています。…… /吟遊詩人マスター・Janさん

…スペイン語版「サメ」にのって繰り広げられるヒデヨヴィッチさんとスペインのアミーゴとの会話に始まり、リハの風景から、エキサイティングなライブへと続き、そして最後は、エンドロールにあわせてこれまたスペイン語版の「ゲバラの夢・サパタの夢」で幕を閉じる。その終わり方がなんとも感動的!! こんなにもじーん、とさせられるとは、正直思っていませんでしたっ。
 肝心のライブも、オーディエンスはノリノリだし、堀さんのコーラス(スペイン語!)も炸裂してるし、ヒデヨヴィッチさんとの息もぴったりだし、すっごく楽しそう! そこに居合わせなかったことがすごく残念だ。/オリさん

皆ありがとう! 全文と出典元はこちらから。 http://www.gernm.com/prospedvd.html
肝心の入手方法ですが、今のところ通販と友人によるディストロ、ライブ会場での直接販売がメインです。そして次なるライブは明日! 奈良のダークなピアノ弾き語り女・面黒楼卍(仮)の企画。6組の怪しい音楽家やバンドが(昔フェリー乗り場だった)廃墟の一歩手前なビルに集結する夜!

★11/11(日) 弁天町 吟遊詩人

出演:面黒楼卍(仮)/幸子ミュート/ゆうさりゆうされば/ダルがリーズ/ヤジマエックス/ジェロニモレーベル
開場 16:30 開演 17:00(我らの出番は最後で20:30ごろの予定)/1000円+drink(ちょっとしたお料理付き)
sound bar 吟遊詩人 06-6599-0560 大阪市港区弁天6-7-15加藤汽船ビル1F(弁天町の駅から歩いて5分以上)
http://sound.jp/soundbar/

弁天埠頭の廃墟ビル・吟遊詩人で会おう!

ほぼノーカット・インタビュー

 インパクションという硬派な雑誌に、ジェロニモレーベルのインタビューが載りました。最新CDR「長居公園テント村ライブ」をとっかかりに、二人組でいろんなドラマーとやる醍醐味、バルセロナ・ツアーが実現したいきさつ、メッセージを発するバンドが目立つという状況は不幸なんちゃうか、など、好き勝手にしゃべり倒した事が、ほぼノーカットで載ってます。7ページに渡るロングインタビュー! 興味ある方は

■インパクション158号(インパクト出版会 隔月刊)
/特集:非正規化する対抗の場・労働ではない「お仕事」? 
のP174「闘争的音楽案内」をごらんください。マイナーにがんばってる雑誌ですが、大きな本屋さんで注文すれば入手できます。 

それともうひとつ。

■パンクロック専門誌「DOLL 8月号(No.240)」のPick up disc review で行川和彦さんが「El Camino del Loco(アホの道)」を取り上げてくれてます。

…ヒデヨヴィッチ上杉(vo, g)が昨春単身メキシコに渡った際の記録だ。MASSACRE 68のメンバーも含む現地の人とのセッション中心に、占拠ラジオ局などでの会見模様も収録。……ラテン・パンクと共振した熱いパワーを感じる。スペイン語と日本語で綴った丁寧な作りのブックレット付の約62分22トラック入り。

DOLLはわりと小さな書店でも見かけるので、入手は簡単と思います。

さてライブですが、明日は偽ジプシーがワンマンやるのです。
★7/8(日)大阪 天神橋六丁目 ブックカフェ・ワイルドバンチ
東欧バルカンのチョチェックほか、無節操で無国籍な数々のレパートリーを、ヴァイオリンのショコーニャ・フィドリンスカヤ・ヨコヤマーノフとのデュオで、たっぷり2時間たたみかけます! 会場のワイルドバンチは、図書館と古本屋とカフェと飲み屋が一体化したような、不思議なところ。詳しくはホームページをどうぞ。

それからジェロニモレーベルは、今月はバンドでは一回しかやりません。
★7/13(金)奈良 ネバーランド「ロックンロ~ル裏街道 vol.1」
出演:悪行三昧メメメ/ジェロニモレーベル/眼鏡と帽子 ほか
あまり知られていないが、奈良には若くて変なバンドがひしめいている。彼らと俺らで世界を変えて行こうじゃないかぁ、という壮大なるロックロ~ル祭りになったらいいな。とにかく今月、ジェロニモレーベルのバンドとしてのライブはこれ一回だけ。スペイン帰りの勢いを、目撃しに来てください。奈良観光を兼ねてどうぞ! ライブ詳細はhttp://www.gernm.com

この後、7月いっぱいはソロ(独りジェロニモレーベル)で東北まで動き回ります。詳細はおいおいHPで発表していきます。

7/20(金) 大阪 コラボ玉造(たまぞう) 出演:ヒデヨヴィッチ上杉のみ /詳細未定
7/25(水)京都精華大学 サパティスタ祭り(?)でゲリラライブ? /詳細未定
7/27(金) 国立かけこみ亭 出演:さっちゃん(花&フェノミナン)/ヒデヨヴィッチ上杉
7/28(土) 爆裂みちのくキャンプパーティー2007!@福島県の山の中(パンクの祭り)
公式サイト→ http://8319.teacup.com/yagaigig2007/bbs
7/29(日) 早稲田 交流スペースあかね 出演:ヒデヨヴィッチ上杉のみ /詳細未定

そして8月はちょっと気合いの入ったライブを企画してます。世界各地を旅しながら反戦を歌い続けるプロテスト・シンガー、文字通りギター一本で闘う男、DAVID ROVICS(デイビッド・ロヴィックス)が、アメリカから来日して列島縦断ツアーするのですが、関西での2公演を、ジェロニモレーベル(8/14京都アバンギルド)と偽ジプシー(8/15大阪吟遊詩人)でサポートします。おもろい出会いになりそうで楽しみだ。特設サイトを立ち上げました。注目をよろしく! http://www.gernm.com/david-tour07.html