旅
10月に行った仙台でDJ出演した、FU~という兄ちゃんが心臓発作で急死した。みちのく~東京ツアーで世話になったコンド君やフリさんから知らせを受けたが、いまだにピンと来ない。近いうちにまた会えると思ってたから、それほど言葉も交わさなかった。友人と呼ぶには彼の事を知らなさ過ぎるけども、独りジェロニモレーベルの演奏に静かだが熱い反応を返してくれた、寡黙でギラギラした兄ちゃんだった。
…反戦や平和や平等とか強く願ってた奴を持って行ったもんって何かなぁ~って思う。俺はこれから奴ともっと遊びたかった。(仙台のフリさんからのメールより)
生きて生きまくって、ガンガンいろんな事をやるしかない、俺らは!
11月は、足元の関西だけでライブします。関西なかなかキビシイですが、あんまり考えてもしょうがないので動き回るのみ! ☆は偽ジプシー http://www.falgitanos.com ★はジェロニモレーベル http://www.gernm.com です。
☆11/6(火) 大阪本町 jaz’room nu thingsで偽ジプシー: 雰囲気あるnu thingsにて、生音響系ユニットManhan(マニャン)と。
★11/11(日) 大阪弁天町 sound bar 吟遊詩人でジェロニモレーベル: 怪しい音楽家とバンドが怪しいビル(見かけは廃墟)に集結する夜。
☆11/16(金) 京都堀川北大路 cafe汚点紫(しみむらさき): これまた怪しすぎる和風カフェにて、偽ジプシー・ワンマン。
★11/25(日) 大阪十三 クラブウォーターでジェロニモレーベル: 移転したウォーターに初登場。偽メキシカンなロス・タコスと。
以上、今回は簡潔に。来れそうな人は、各バンドのサイト(上記)をチェックお願いします。どこかで会おう~。
生演奏至上主義者★ライブ原理主義者のヒデヨヴィッチより。ひゃっひゃっひゃー。
2007-11-03 生き残った者はライブやりまくる |
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前回に続き、東北~東京ツアー(映画上映+ライブ)の報告ですが、時間もだいぶ経ってしまったので簡潔に…。
■絶対に拍手させない演奏
長居公園の強制排除で知り合った映像作家の布川徹郎氏が、40年以上に渡って撮影してきた膨大なフィルム(60年代の立川の反基地闘争から、パレスチナゲリラ、80年代のベイルート大虐殺…。長居公園のホームレス排除まで)を、3つのスクリーンで同時上映するという「マルチスクリーン・プロジェクト」。これが10月9日に山形国際ドキュメンタリー映画祭で上映されるので、何らかの形で演奏で絡めないだろうかという話が、紆余曲折の末に実現した。
開場から上映開始までの客入れの時間(約20分)、自分の曲(陳腐/村に戻る気はねぇんだ/ゲバラの夢・サパタの夢/昨日と同じ今日が来て今日と同じ明日が来ると思ってたら大間違い/サメ)を、一言もしゃべったり煽ったりすることなくエンドレスで演奏し続け、「除去Jokyo除去~仕事と称して男も女も」でブチっと切れるように終わったとたん、上映開始。沈黙の中での演奏は、恐ろしく緊張した。
ドキュメンタリーを撮り続ける事で世界に対峙し続けている布川氏の映像には、やはり、半端じゃない力があった。2時間に圧縮された激動の裏現代史(ホンマは裏も表もない。パレスチナ人虐殺もホームレス排除も、俺らの時代の事実だ)が3つのスクリーンで同時上映されるんだから、クラクラするような体験だった。
■あかね&素人の乱
10/10には東京に移動し、何度かライブしてておなじみになってる早稲田のあかね、続いて高円寺の素人の乱系列のカフェ「セピア」へ。今回のツアーは毎回、受け入れ先の人が宣伝をしっかりしてくれて、新しい出会いに恵まれまくった。いわきのコンド君、仙台のフリさん、あかねのYuxさん、セピアのYoyoさんには、本当に感謝!
「あかね」や素人の乱周辺には、長居公園での一連のでき事(冬のテント村排除、この夏のN君逮捕)を、他人事じゃないと注目したり具体的に応援してた人も多かったので、映画の後にはいろんな質問もあった。あかねには、冬の代執行の現場にも来ていた友人の小川テツオくんやいちむらみさこさんも来てくれてありがたかった。
そして両日ともに、上映の後でたっぷり一時間以上、独りジェロニモレーベルでのライブ。東京ではまったくの独り演奏…のはずだったが、だいなし(ジェロニモレーベルの前身バンド)の、さらに前身である青春だいなし時代のドラマーT氏や、休みを取っていわき市から駆けつけた(!)コンド先生、ライブ終盤に立川から駆けつけたさっちゃんなど、叩ける人がいっぱい居たので、机やら床やら壁を叩いてもらったところ「罰当たり幸福男」や「陳腐」などは、バンド並みの盛り上がりをみせた。謝謝!
それと、今回のツアーで特筆すべきことがもうひとつ。自分の好きなバンドのCDや人に聴いてほしいと思うCDを自ら買い取って、自分でイヴェントしたりしながら売る「ディストロ」という行為をする人、それを紹介するミニコミ=zineを発行してる人など、アンテナ張って動き回るいろんな面白い人たちと出会えたことだ。
去年メキシコでライブした時、友人バンドのCDなどを、かなりの情熱を持って物々交換してるパンクスたちの姿が印象的だったが、アレに近い感覚かな?と思う。
そういう意味でも、希望の出てくる旅だった。帰ってから、10/14ジェロニモレーベル@大輪祭、10/19偽ジプシー@十三テハンノ、10/21ジェロニモレーベル@夜想に出演して今にいたる。
足元の関西を….. もうちょっと何とかせな、生きていけへんなあ!と、夜想のマスターでもある盟友まぁちんと、しみじみ語り合ったのであった。ら、ラケンロゥ~る!
2007-10-24 そして東京の友もありがとう |
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みちのく~東京の旅から戻りました。
初日の10/6は福島県いわき市のカフェで、東北パンクスの愛すべき兄貴分である金土(コンド)氏によるイヴェント。夏の“爆裂みちのくキャンプパーティー”で出会った友達が大勢来てくれた。クルマで2時間も3時間もかけてやって来て、打ち上げはソフトドリンクでしっかり盛り上がり、またクルマで帰って行く。それだけの気合でライブに駆けつけるのは、福島のパンクスにとってはごく普通の事らしい。すばらしい!
今回のツアーは、ドキュメンタリー映画「長居公園に大輪の舞台が立った!」の上映とライブをセットにするという形態で、どうなるかという不安も少しあった。しかし実際は、映画だけを観に来てくれた人もライブまで残ってくれたり、大阪のホームレス排除の事を知れて良かったと、対バンの人が言ってくれたので、やって良かったと思う。ライブは、独りジェロニモレーベル(俺一人)で数曲やった後、コンド氏のシンセドラムとキンタ君の生ドラムで「利害」「おまえの言いなり」「陳腐」「サメ」「除去じょきょ除去~仕事と称して男も女も」などをセッション。二つの打楽器に囲まれてやるのは、やたら体力が要るけど楽しかった!
翌日10/7はコンド氏の車で仙台へ。お互いにテンカラ釣り(渓流の和風毛ばり釣法)の愛好者であることが判明し、さらにこのあたりにはサケが遡上すると聞いて俺がやたらと興奮したため、魚を食うしかない!ということになり漁港で昼飯を食った。イカやホタテ貝やサンマや、関西方面では見た事もない魚を炭火で串焼きにしたのが、通りの店先にズラッと並んでいた。浜焼きといって、ここらの名物らしい。もちろん、仙台に向かう間じゅう釣りやアウトドアの話をしていたわけではない。関西地下音楽の深淵を覗いてもらうべくハチワレ天満宮(ジェロニモレーベルでドラムを叩いてる堀祥子がやってる女子二人組バンド)のライブ音源をかけたら、コンド先生、言葉を失うほどの衝撃にニヤニヤしていた。
この日のイヴェントは、今はバンド活動はしてないが朝ご飯を作ってくれるパンクスとして有名な、降幡(フリハタ)氏の企画。彼とは5月に国立の地球屋ライブで知り合って意気投合し、爆裂みちのくキャンプパーティーで再会。その2ヵ月半後には仙台に呼んでくれた。何という展開の速さであろうか!
この日の出演は元ホームレスのフォークシンガー新(にい)さん、天然酒乱やさぐれ女二人と真面目そうな男子二人によるハッチポッチジャグバンド(今回は独りジェロニモレーベルのツアーなのに、彼らに触発され、偽ジプシーの曲も思わずやってしまった)、そして長居公園のドキュメンタリー。フリさんは夏のキャンプパーティーでも、六ヶ所村再処理工場についてのブースを出してパンクスにアピールしていたが、この日のイヴェントもライブや映画の合間に、地元で活動してる人が熱っぽくイヴェントの告知をしたり、出演者の演奏が終わるごとにフリさんがインタビューしたり…と、音楽と現実問題を行ったり来たりの自由奔放な展開。
しまいには終電を気にする人たちが泣く泣く帰り始め、俺が演奏するころにはお客さんが半減していたのが残念だったが、会場のパンゲアも「何でも好きにやってください!」という感じの空間で、愉快な仙台の夜だった。
翌朝、世話になりまくったコンド君、フリさんと別れて仙台を発つ。東京ライブの前に、山形に向かわねばならなかった。山形国際ドキュメンタリー映画祭で、チョロっとゲリラ演奏するためである。これは、実は行く前からたいへん緊張していた…。続く
2007-10-17 東北の友よありがとう |
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