飛ぶ前にいろいろ

 年末にジェロニモレーベルと偽ジプシーのライブ音源(CDR)製作を思い立ち、1月下旬~2月ドあたまにかけては両バンドの関西ライブに東京ツアーがあり、しかもその間を縫って、メキシコに持ってくCDのスペイン語仕様ジャケットを作るという超マニアックな仕事をやってたもんで、気が狂う手前の忙しさだった。昨日、東京プチツアーから戻った。三日後にはメキシコに飛ぶ。

 最近、このブログには自分のバンド活動以外の事は何も書かずにいたが、今すごく気になる事あるいは紹介したい事をあげる。あげ始めるとキリがないんやけど、とりあえずこの二つを…。

 1月30日には大阪城公園や靱(うつぼ)公園での強制代執行(大阪市による、暴力的な野宿者排除)があった。「あった」と言ってしまったが、いろんな友人からの呼びかけメールを読みながらも、新CDR発売ライブやメキシコ行きの準備に明け暮れて自分は何もできなかった。友人Yさんが書いた、冷たい雨の中での抗議行動のレポートが、釜パトブログで読めます。恐ろしくやるせないが、一人でも多くの人に読んでほしいッス。「傘もささず、行方知れず」

 もう一つは、ちょっと楽しい話題。俺も時々ここで紹介してるメルマガ「Publicity」の竹山徹朗氏がやってるブログ「マスメディアが民衆を裏切る12の方法」が、日本ブログ大賞のニュース部門で第2位まで行っている。この人の文章は鋭いだけじゃなく、どんくさいほどに人間っぽいところが好きだ。そして何より、今の日本を覆うあざけり・冷笑的態度に対する毅然とした態度に、俺は絶対的な信頼を置いている。興味ある人はブログをご覧の上、できれば投票を! ちなみに竹山氏は2/1新宿ウルガまでジェロニモレーベルを観に来てくれたが、思ったとおりの“いい奴”だった。歌詞が面白いと喜んでくれたのも嬉しかった。ちょっと自慢!

 本題に戻る。たぶん次に書くのはメキシコから戻る一ヵ月後(3/9に帰国予定)になると思うのでライブの報告などを。

 1/26大阪クラブウォーターと1/27京都ウーララでジェロニモレーベルで連続ライブ。対バンは、今や仲間と呼ぶべきLOVEDLOVED、クラワンカなど。自称ハードコアヒッピーのクラワンカがいい! ヴォーカル荒やん以外は常時メンバー不定だが、荒やんの本気と純情は本物だ。独りロック男ビザル・ブルースは、アウェイでの孤独な闘いであっても自分の事をやり抜くところが潔くて好きだ。ことあるごとに宣伝してる気がするが奈良のギャルバン・ハチワレ天満宮は、もっとあちこちでライブやって欲しい。絶対いけると思う。
 2/1はジェロニモレーベルが新宿ウルガで。今回は、ゲルチュチュ/超常農民/ブルガキースチャンペスキー/函館くんと、一年間東京でライブしながら知り合った好きなバンドばかりだったから、本当に楽しかった。だが、これはライブハウスでライブする時に必ずぶつかる問題なのだが、出番をめぐってのシビアな話(実際問題として、誰だって一番目や2番目にはやりたくない。お客さんを呼ぶのがほぼ不可能だから)など、あらためてライブの難しさを突きつけられた日でもあった。バンドとハコが、一緒になって真剣に考えないと、特にいわゆるロック系ライブの閉塞状況は変えられないと思う。

 一日置いて2/3は高円寺の円盤に、ジェロニモレーベルのCDを納品に行った。店長のTさんは昔、だいなし(ジェロニモレーベルの前身)を観た事もあるとの事で、サンプルをていねいに聴いた上「ウチの客層的にはなかなか売れないとは思う。ちょっとズレたモノを求める若い子が多くて、昔からがんばってるバンドの音源って今ほんとに売れないんです」とおっしゃる。「最近ライブ続けてる感触では、意外と20代前半ぐらいの子が喜ぶんですわ。ライブ続けてたら何かと希望もありますよ」と言ったら快く置いてくださった。感謝! そして、あの空間の中に俺らのCDが並ぶというのが何か愉快だ。
 その足で、新宿Naked Loftへ偽ジプシーのライブ。この日は元気いいぞう、三上寛という超強力な出演陣。Nakedの店長テツオくんも、偽ジプシーが実はパンクなのだというバンドの本質をだんだん理解してくれて、こんな荒々しくも素敵なイヴェントとなった。しかも今回はHayatiさん、Azarahさんという二人のベリーダンサーのゲスト参加もあり! ここまでやると華やか過ぎて反則かも知れないが、これからもどんどんやるよ。

 そんな東京の旅から昨日戻った。3日後にはメキシコだ。友人にジェロニモレーベルのCDを何枚か託してあり、喜んで叩いてくれるドラマーが見つかったと言っている。向こうのクラブとかでライブまでやって来たいと思ってる。いっちょ、小暴れしてくるか。
 では皆さん、ほぼ一ヶ月後に。 hasta luego(ほなまた)!

堺でチョチェック&ラケンロール

 今週末は俺ソロで、堺の飲み屋はしごライブを敢行します。
★1/14(土)堺 犬吉→→bar GADEN ~チョチェック&ラケンロールで堺の夜を疾走!
19:30より犬吉(という飲み屋 0722444096 堺市出島町 1-7-20)にて、22:00よりガデン(というガレージbar 09098745041 堺市百舌鳥陵南町3丁179)にて
/両店とも、投げ銭+CD販売 /独り偽ジプシーで独りチョチェック、独りジェロニモレーベルで独りR&Rを、さらに、両バンドにおさまり切らぬ数々の多国籍ナンバーをひたすら歌い倒す衝撃&奇跡の“無国籍歌謡ショウ”が堺の夜を暴走…。さぁ大和川を越えて、日本3大“偽チョチェック流行都市”堺へ!(ちなみにあとの二つは、大阪の一部と東京都目黒区の一部)

 翌15日は弁天町の昔のフェリー乗り場にあるウルトラ・レトロ空間、sound bar吟遊詩人にてジェロニモレーベルのライブ。この日は、東京で何度か共演した函館くんという素敵なフォーク野郎がやって来る。夕焼けの中を走る男や買い物するおばちゃんを見つめながら、日々唄心を鍛えているという、どこまでもマジでナイスな男! 

 さてジェロニモレーベルも偽ジプシーも新しいCDRをせっせと製造中。営業活動の成果あって京都・大阪・東京では、いくつかのCDショップにも取り扱ってもらえそうです。ライブに来れない遠方の方には、通販もやってます。
 CDを出すことについては、流通やら宣伝の事を考えると、ひたすらしんどくなるのが現実だが、最近少し考えを変えた。どっちのバンドも、最近のライブはかなり充実してるから、ドキュメンタリー的に作品化して、小回りの効くCD-Rという形でもっと気軽にリリースすればええじゃないか…と。

 2月アタマには東京ツアー、東京から帰ったらすぐ一ヶ月ほどメキシコに行くので、それまでにやれるだけの事をやっておこうと思う。そんな感じの、今日このごろですわぃ。

国際展開、まずはメキシコだ

 阿倍野の夜は濃かったよ。26日の偽ジプシーワンマン@ザ・ロック食堂、お店も初めてならば、お客さんも初めての人が多くて、死ぬほど楽しかった。最後は脱いで(脱がされて??)踊る人もおったしなあ。しかし、持ち曲をほぼ全部やり尽くして1時間半では、まだまだ俺ら甘いな。もっとレパートリーを増やさんといかんなあ。
 翌日が中国語検定なんで酒は飲まんつもりだったが、あれだけ楽しいと、さすがにビール2杯ぐらいで済むハズもなく…。夜中まで飲んで、デビッチ(アコーディオン奏者)号で家まで送ってもらい、寝不足&二日酔いで試験受けて来ました。まあ何とか3級受かったであろう…、たぶん。

 偽ジプシーは年内も、急きょライブ2本入ったので今回お見逃しの方は是非どうぞ。12/22@十三テハンノ、12/25@本町jaz’ room nu things とどちらも大阪です。詳しくはサイトに随時、アップしていきます。

 この夏からメキシコシティーで暮らしてる友人(日本人)から、嬉しいメールが来た。実はここ数ヶ月、密かに進めていたプロジェクトがある。それは……、そう!ジェロニモレーベルの国際展開なのだぁ。友人にジェロニモレーベルの「罰当たり幸福男」と最近のライブ音源を数枚託し、現地ドラマーへのコンタクトを頼んでいた。そうしたら、やってくれそうなアミーゴ(友達)が見つかったとの事だ。やった~。
 ちゅうことで、2月アタマの東京プチツアーが終わったら、メキシコに飛びます。いや~2年半ぶりの海外。しかも、初のラテンアメリカ! ジェロニモレーベル・メキシコヴァージョンで、現地ライブまで狙います。はぁ~言うてもうたぞ。言うてしもうたぞ。もう後には引けんわい(笑)。

 その、行って見ぬことにはどう転ぶか分からん壮大な計画の前に、年内12月は久々に関西のライブハウスでガシッとやる。12/9(金)難波ベアーズと12/11(日)京都ウーララの2本。12/9は奈良のぶっとびギャルバン“ハチワレ天満宮”やラケンロール・バカ一代“I.Q.O”と、12/11は衝撃の独りロック男“ビザルブルース”に妖艶ギャルバン“ピカリンス”そして両日ともに東京の地下シーンで異彩を放つMokixxもやってくる。まったくハズレ無しの尖ったバンドが出揃った2デイズ! ジェロニモレーベルは、ぼん吉とツダビンスキーが日替わりでドラム叩きます。詳細はジェロニモレーベルのサイトのライブ情報をどうぞ。ついでに言うと、メンバープロフィールを大幅に更新し、おんなドラマーぼん吉の情報もアップしました。