戦争

それは、とてつもなく恥ずかしい事ではないのか?

 教育基本法の改正案っちゅうやつが、強行採決された。数の力で強引に決めるという事そのものが恥なのではないかという、超ウルトラ基本的な疑問が頭から離れないのだが、これを読んでる皆さんはどう思いますか?
 「もう何やっても何を言うてもムダや。あいつらには通じんわ」的な無力感の中でワケわからんままに悪法が通りまくったり、戦争や虐殺が大手を振ってまかり通るという状態に、やっぱり、俺らは慣れてしまってはダメなのじゃないか?

 そんな事を考えながらも、俺はこの国に住み続けるし、汚れまくって狂おしくて愛おしいこの世界と交信しながら、ロックンロールや偽チョチェックを発信していくのだ~!と今さらながら、あらためて心に決めました。
 ライブしながら人と出会ってる限り、少なくとも俺は希望を感じる事ができる。

 先月のジェロニモレーベル・ワンマンライブが終わってから、俺は主として何をやっておるのかと言いますと…。

 3年前の旅で世話になった東欧セルビアやスペインはバルセロナの友だちに、遅まきながら自分らのCDを送ろうと思い、メールや国際電話でコンタクトを再開しました。皆しっかり覚えてくれてて「今度はバンドで来いよ」とか、「次はもっとでかいライブをセッティングするから!」と言ってくれた。金さえたまれば、飛んで行きたい。今度は一人じゃなく、仲間をつれて。もちろん、メキシコにも。あ~身体がいくつあっても足らんではないか。

 年末にかけて、偽ジプシーは12/23大阪十三のテハンノ、ジェロニモレーベルは12/24奈良ネバーランド、12/27大阪千日前クラブウォーターと、ライブが続きます。観に来てください。それぞれに楽しめます!

GLx3が目の前

 大阪市が、公園で野宿してる人の追い出しに必死になっており、最近は、テントつぶしに抗議した人が逮捕までされている。9月に大輪祭りに出演させてもらった長居公園のテント村にも、市が「年末までに出て行け」と迫って来てるらしい。
 そういう追い出しやら弾圧に、ええかげんにせえ!と言う集会が11/14にあり、大阪城野外音楽堂で演奏してきた。急に決まったミニライブ&集会だったらしいが、切実な熱気のこもった話をたくさん聞けた。

 一昨年の反戦ミュージック(友人たちと京大西部講堂でやった野外イヴェント)やら早起き大阪城(イラク反戦集会に無理矢理くっつけたミニライブ)以来、あちこちで顔を合わすようになった、のえちゃんやコテラやコマイナーズといった歌唄いが出演。俺らはジェロニモレーベル・ミニ版(ぼん吉がドラムじゃなくボンゴ叩く)でプレイしてきた。
 
 そんな事やら日々の生活に追われてるうちに、GERONIMO LABEL x 3 =ジェロニモレーベル・ワンマンが、容赦なく目の前に迫ってきよった~。
glx3

 興行的な不安はさておき、内容的には自分でもワクワクしている。ソロでは2~3時間歌い通した事も何度かあるが、バンドではほとんど初体験に近いかな。3人のドラマーとの調整も、予想を上回る面白さで進んでいる。俺、つくづく仲間に恵まれてるなぁと思う。
 この秋には新曲も一挙に増えた。70年代の東欧ラケンロールやら北京のパンクロックやら、意外な所ではレゲエの名曲、偽ジプシーでは時々やるがジェロニモレーベルではやった事のないマヌー・チャオなど、珍妙なカヴァー曲もお楽しみに。

 11月18日の7時半から10時半まで3時間、歌い通します。3人のドラマーの個性あふれまくるパフォーマンスを一晩で体験できる機会も、そう滅多にはありません。遠方の方も、ぜひ大阪ミナミまで目撃しに来てください。忙しい方も、3時間全部が無理なら途中からでも、ぜひお越しください。前日まで予約受付中です。

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 この3年ほど、ドラマーとの身軽な二人組で関西、東京からメキシコまで動き回ってきました。ここらでいっぱつ、俺らの全てを見せます。ツダビンスキー(津田徹人)/堀祥子/ぼん吉(永山麗子)の3人の主力ドラマーが交代で叩き、俺は3時間近く弾きっぱなし&歌いっぱなし。閉塞状況にモノを言う、遠慮なしの日本語ラケンロ~ル! さらには、70年代東欧ロックから現代中国パンクまで、意表を突くカヴァーも。

/18:30 open 19:30 start(終演22:30ごろ) ※どの瞬間も見逃せませんが、3時間近くの長丁場なので、途中から来てもらっても堪能できると思います。

/前売り2000円 当日3000円(ともに1drink込み)※前売りと当日の料金差がデカイので、来れそうな方はクラブウォーターに電話予約か、あるいはホームページの予約フォームから、予約をお願いします。もし来れなくなっても、キャンセル料などないので、ご心配なく。あと、すでにどこかでチラシを入手された方は、それ持参で前売り扱いになります。

/Club Water 大阪市中央区千日前1-7-23半田会館3F tel:06-6213-9357

18日、千日前で会おう!

サボテン兄弟

 将軍様が核実験(真偽のほどはともかく)などやってくれたお陰で、総理大臣様をはじめ戦争したいのが見え見えな人々が張り切ってるが、これら全ての騒ぎに対して、ただひとこと「アホか」と言いたい。
 昨日たまたま見たニュース番組では、アメリカ軍が日本海に展開して万一米軍が北朝鮮に攻撃された時に自衛隊は…的なシナリオを、拓殖大学のエライさん(名前忘れた。どうでもいいおっさんだと思う)が得々としゃべっていて、気分悪くなってTVを消した。
 あと、きわめて単純かつ根本的な疑問…。世界で2番目かそこらに核兵器を持っているアメリカ様が他国の核問題を云々してもな、オレはええけどお前らはアカンて言われてもな…。当たり前に考えたら説得力のカケラもない話じゃないか。

 気が滅入った事がもうひとつ。「PUBLICITY」というメールマガジンを出している竹山徹朗さんがその存在を教えてくれた、ロシアの女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんが暗殺された。彼女がチェチェン戦争について書いた本チェチェン・やめられない戦争は、暴力の質・量ともに想像を絶するすさまじさで、衝撃的すぎて未だにちゃんと読めていない。

 ジャーナリストが死を覚悟せざるを得ないロシアという国も、将軍様独裁のもと世界から切り離されて生きている(であろうと想像する)北朝鮮の人々も悲惨だ。だが、悲惨な隣国の事をとやかく言う前に、先祖代々から政治家一家のボンボンがスルスルっと首相になり、しかも人気があるというこの国も、そうとう謎めいて悲劇的だ。勇ましい事ばっかし言うてるあの人たちは、決して自分が戦争に行く事はない。

 そこらへんのやり切れなさは、初期エレファントカシマシ風にベランメェ調でわめき散らす新曲「友達なくすど(仮題)」に書いた。最近、ジェロニモレーベルでは新曲づいている。「村には戻る気はねぇんだ」と能天気に繰り返すボサノバ調の曲やら、「何を肩肘張ってんだ?この唄、今宵限りかも知れんし、これが見納めかも知れんよ」と無責任に歌い放つR&B系ロックンロールやら。
 あと、今年の春先にメキシコに行って現地パンクスに約束すっぽかされたり助けられたりした体験を唄った「ゲバラの夢、サパタの夢(仮題)」やら。「おまえにそっくりの女の子が座っていたので、目を疑った」と、ジェロニモレーベルにしては珍しくサイケに唄う、謎のバラードやら…。新曲ができる時は、同時多発的に無理矢理作ってしまうので大変だが、できてしまうと嬉しい。持ちネタが一挙に増えるのは、めちゃ楽しい。

 荒削りながら、ちょっとずつライブでも披露していってます。演奏しながら曲を固めていく過程が、これまた楽しいので。10/9には吟遊詩人での「ライブ百花繚乱」でも3曲ほどやった。

 話は前後するが、10/7の偽ジプシーのライブは滅茶苦茶おもしろかった。半年ぶりにアコーディオンのデビッチも参加してくれたのだが、大いに沸かせてくれたのはさすが。次に一緒にやれる時が楽しみだ!
 共演バンドは、CONJUNTO J(コンフント ジェイ)という、セニョール・スポック&セニョール・オノリオによる、おっさん二人組。「僕ら、朝から晩までこんなんばっかり聴いてるんです」と言いながら、ズッチャカズッチャカ♪と、ポルカのオンパレード。じつに潔くて気持ちいい。思わず、ステージにサボテンを並べたくなった。

 俺らがチョチェック演奏してる間も、二人のセニョールに影響されたカウンター席のお客までが「アハハァ!」とか「アィアィアィアィ~!」と、メキシコ風の合いの手(グリート)を叫び出す始末。テキサスのバーか、ここは。俺もかなり影響されました。グリート…、深いッス。
 TexMexとチョチェックの共演&狂宴。また、一緒にやらざるを得んなあ!

 11月2日の、高円寺UFO CLUBでのライブのフライヤーも届いた。友達の蜜輸入というバンドのイヴェントだ。
 そして、11月18日GERONIMO LABELx3(ジェロニモレーベル・ワンマン)まで、いよいよ5週間! この3年間近く、「俺(電気ギター+歌)+誰かドラムを叩く人」という身軽なスタイルで動いて来たが、その、集大成的な3時間ライブ=ラケンロ~ル総力戦だ。

 最近、プチ現実逃避に走り気味であったが、宣伝など、がんばらんといかんね。