俺が見た2017衆議院選挙の断片 ★10/16安倍晋三が大阪に来た日、一人で立つプロテスター

民主主義の下での「最後の選挙」になるかもしれない今回の選挙、IWJ(Independent Web Journal)の中継ボランティアとして、いろんな候補の声を聞いて回ってます。

10月16日、安倍総理が大西ひろゆき自民党候補の応援のため来阪。地下鉄なんば駅から地上に出ると、昨日の辻元清美候補(立憲)演説会とは対照的な景色が広がっていた。SPらしき背広姿、警察、ガードマンによってガッチリ囲まれた街宣車。聴衆はロープの中に押し込められ、地元議員や候補者本人の演説に対しては、拍手もまばら。さすがに安倍首相が登場した時は、ひときわ大きな拍手が起こったが、そこに熱気は感じられなかった。
応援の議員からは北朝鮮の脅威、維新に対する怨嗟などが語られたが、「危険なので立ち止まらないでください」という、ひっきりなしのアナウンスがうるさくて演説はあまり聴き取れない。安倍首相は冒頭「大阪にいる間は阪神タイガースを応援したいと思っております」と間の抜けた媚びを売っていたが、小泉進次郎ならもっと気のきいた事を言うのだろうか。
規制が厳しく移動しながらの中継ができなかったので、抗議する市民の姿は見えなかったが、カメラをスピンさせた瞬間に、「安倍政治を許さない」のプラカードを街宣車の方向に向けて、一人で歩く男性が見えた。

街宣後、その男性を見つけたのでインタビューして引き上げようとした時、ツィキャスに寄せられたコメントで梅田にも安倍首相が登場する事を知る。
ヨドバシカメラ前に到着した時は、演説はほぼ終わりかけていた。「お前が国難」のプラカードを掲げる年配の方々、彼ら嘲り笑う黒背広の男たち。その一団から少し離れたところには、一人で黙ってプラカードを掲げる人や、万歳三唱に対して黙って中指を突き立てる青年の姿があった。
難波でも梅田でも、たったひとりで意思表示するプロテスターの姿が印象的だった。

★一人でプラカードをかかげて歩きながら抗議していた男性にインタビュー(難波高島屋前)
「これだけの不祥事とか、安倍さんの嘘とか、森友・加計問題とかいっぱいありながら、まだ「与党が優勢」とか言われてる。その事に、愕然としてますね。(自民党が)今の議席よりたとえ大幅に減ったとしても、それぐらいで済ますんか…と。」
「拍手が、けっこうまばらでしたよね」
「言っちゃ悪いけど、総理大臣がやるにしてはショボかったと思います。まぁ、雨というのもあるかもしれないですけどね。」
「大阪と言えば、やはり維新の影響力って大きいじゃないですか」
「残念ながら」
「ここしばらくの、大阪の状況ってどんな感じですか?」
「府(議会)も市(議会)も、維新が握ってますからね。まぁ、そういう状況です。残念ながら。….
まぁ大阪のやつ、おもろかったらOKみたいなとこあるからねぇ。…
まぁ私はね、とりあえず、嘘つくな!と。維新は。安倍さんもそうですけどね。嘘はやめてくれ、政治家は。」

★梅田ヨドバシカメラ前で抗議していた男性
(大阪での、維新の影響力について質問すると)
維新を「つぶす」んじゃなくて、「何でみんな維新について行くのかな」ていうのをちゃんと観察しないと。ただ悪口言ってても、なかなか難しいんじゃないかな。
….ややこしいよね、なかなか。とりあえず、やれるだけやって、また22日から考えんとしゃあないですよね。

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