俺が見た2017衆議院選挙の断片(最終回)★維新の松井一郎代表、無視して逃げる

民主主義の下での「最後の選挙」になるかもしれない今回の選挙、IWJ(Independent Web Journal)の中継ボランティアとして、いろんな候補の声を聞いて回ってます。

10月20日、遠藤敬候補(維新・大阪18区)の街頭演説に松井一郎代表(現大阪府知事)が来た。日本維新の会は公約として9条の改憲を掲げている。
その点についてインタビューしようと、街宣車に乗り込む松井氏に声をかけたが、ボディガードが選挙中を理由に質問を制止。松井代表はこちらを向く事もなく完全に無視して、次の街宣地へ走り去った。

IWJ:松井代表! IWJ(Independent Web Journal)と言いますけども。一点だけお伺いさせて…
SP:選挙中やからちょっと待ってください。
IWJ:選挙中だからこそ聞きたいんですけども。維新の会の公約で憲法九条の改正について…
松井:「ありがとうございました。」
IWJ:えっと、共同通信の調査では日本維新の会の8割の議員の方が、アメリカによる武力行使に賛成であると答えておられますけども。その事によって….

松井:「えーみなさん、国会議員のね、特権階級、これをなんとしてでもね、変えさせましょう。」
IWJ:松井代表、答えてください! 日本維新の会の8割の候補者が、アメリカの武力行使に賛成と答えてますけども。
松井:「行ってきます。ありがとうございます。大阪維新の会、約束守ってます。」(街宣車、走り去る)

その時の様子は、今日の日刊IWJガイドにも載ってます。
「日本維新の会・松井代表同行のスタッフが食い下がるIWJの取材を制し走り去る!? 大阪18区・遠藤敬候補の街宣で」
http://iwj.co.jp/info/whatsnew/guide/32854

今回は維新の松井代表へのインタビューを試みるという事で、一人では不安があった。堺市で飲み屋「犬吉」を営むYさんに、後ろでカメラを回してもらった。以下、Yさんにインタビュー。

毎回、選挙あるたびに、なんか俺らの行きたくない方向に政治が向いてるっちゅう気がして。やっぱり戦争せえへん、ちゅうのは、武器と武器で向き合うんじゃなくて、気持ちやと思う。だから日本の憲法はいいと思うし、そっちの方が勇ましい。優しい。
(北朝鮮とアメリカがピリピリしてて、自民党がそれを声高に言ってるが)
あんなんもう、俺らTVから見せられてるだけやから。何がどうなってんのかわからへんし。… お好み焼き屋とか行ったら、おばちゃんレベルの人らはTVで言ってる通りの事をみんなが言う。まぁ、そんな気持ちにならずに、平和に過ごしたいなあと。

松井氏に逃げられたあと、続いて立憲民主党の街宣を中継するため、大阪なんば、さらに三重県津市に移動した。枝野さんの演説は、これまでナマで3回見たけど、津での演説は断トツにさえていた。キレッキレだった。以下、ごく一部を文字起こしした。

人生の中には必ず、自分の力だけではどうにもならない時がある。それを支えるのが、その時に寄り添うのが政治の責任じゃないでしょうか。政治が自己責任を煽っているというのは、政治の責任放棄ではないでしょうか。
(中略)
総理大臣が総理大臣であるのは、憲法に決められたルールに基づいて選ばれているからです。総理大臣の持ってる権限・権力は、憲法で認められた範囲の中に制限されているんです。何をやってもいいわけではありません!
どんな権力も、憲法というルールに従わなければならない。こんなものは19世紀に確立してるんですよ。日本はいつから18世紀になったんですか! 今は21世紀でしょう!?
(中略)
21世紀に、立憲主義なんて言わなければならないのは、情けない、みっともない事だけれども、現にそれが今壊されようとしている。それにしっかりと歯止めをかける事ができるのが、総理大臣に権力を委ねている主権者、みなさん一人一人なんだという事を、あらためて考えていただきたいんです。
(後略)

泣いても笑っても、投票は明日。
どんな悪夢のような結果が出ようと、明日からまた始めればいい。
決してあきらめない人に、たくさん出会った。だから俺は楽観的に考えてる。

TVやマスコミが取り上げない日本中のホットな動きが毎日更新されてる、IWJのサイト「記事一覧」もぜひご覧ください!
http://iwj.co.jp/

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